真空領域が多い系の計算が収束しにくい

Posted by 吉本 芳英 at April 02. 2015

孤立分子の計算をする場合、もっと広く言うと真空領域が多い計算をする場合、SCF計算の最初で収束が悪いことがあります。

xTAPPでは初期波動関数はランダムなものから出発しますので真空に広がった波動関数が分子に収斂するように助けるとこの問題を緩和できます。

  1. initial_lpt = 2として、最初の局所ポテンシャルを原子電荷から生成させる
    このためには初期電荷データを与えておく必要があります。
  2. 1.でつくったポテンシャルはそれほど悪くはないはずなので一旦これを固定して
    波動関数を収束させる。このためには
    davidson_number_diag_1stを大きめの数に設定する。